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学习经验 日语

2019年11月07日 20:53:38
今天小编为大家带来一篇日本小说,《人间失格》之日语之声。里面的内容令人深思,会让人不自由的把作者与自己的命运结合起来,希望给大家带来一些不一样的感受。
なんだ、人間への不信を言っているのか?へえ?お前はいつクリスチャンになったんだい、と嘲笑する人も或いはあるかも知れませんが、しかし、人間への不信は、必ずしもすぐに宗教の道に通じているとは限らないと、自分には思われるのですけど。
什么嘛,你说你不相信他人?嗯?你什么时候成了?或许有人会这么嘲笑。我倒是觉得,对人产生的不信任未必马上通往宗教之途。
現にその嘲笑する人をも含めて、人間は、お互いの不信の中で、エホバも何も念頭に置かず、平気で生きているではありませんか。やはり、自分の幼少の頃の事でありましたが、父の属していた或る政党の有名人が、この町に演説に来て、自分は下男たちに連れられて劇場に聞きに行きました。
实际上包括那些嘲笑我的人在内,人不都是处在相互不信任中,根本没把和其他什么放在心上,无动于衷地活着吗?这是发生在我小时候的事了,父亲所属政党的一个名人来镇上演讲,男仆们带我一起去听。
満員で、そうして、この町の特に父と親しくしている人たちの顔は皆、見えて、大いに拍手などしていました。演説がすんで、聴衆は雪の夜道を三々五々かたまって家路に就き、クソミソに今夜の演説会の悪口を言っているのでした。中には、父と特に親しい人の声もまじっていました。父の開会の辞も下手、れいの有名人の演説も何が何やら、わけがわからぬ、とその所謂父の「同志たち」が怒声に似た口調で言っているのです。
全场座无虚席,还看得到镇上尤其是和父亲要好的几个人一个劲地鼓掌。演讲结束后,听众们三五成群踏着夜幕下的雪路回家时,把今晚的演讲说得一文不值。这其中还夹杂着和父亲特别要好的人的声音。这些父亲所谓的“知己们”以近乎发怒的语气抱怨父亲的开幕致辞很糟糕,那位名人的演讲也前言不搭后语,完全不知所云。
そうしてそのひとたちは、自分の家に立ち寄って客間に上り込み、今夜の演説会は大成功だったと、しんから嬉しそうな顔をして父に言っていました。下男たちまで、今夜の演説会はどうだったと母に聞かれ、とても面白かった、と言ってけろりとしているのです。演説会ほど面白くないものはない、と帰る途々、下男たちが嘆き合っていたのです。
随后这些人路过我家进入客厅访问时,摆出一副由衷兴奋的神情,对父亲说今晚的演讲非常成功。就连男仆们被母亲问及今晚的演讲怎么样时,都若无其事地说有趣极了。明明在回家路上时,他们还相互感叹道再没有比今晚的演讲更无聊的了。
しかし、こんなのは、ほんのささやかな一例に過ぎません。互いにあざむき合って、しかもいずれも不思議に何の傷もつかず、あざむき合っている事にさえ気がついていないみたいな、実にあざやかな、それこそ清く明るくほがらかな不信の例が、人間の生活に充満しているように思われます。
而这只不过是一个稀松平常的例子。相互欺骗且无论哪一方都不可思议地毫发无损,甚至就连相互欺骗一事都未有察觉一般,鲜活干脆、光明磊落而巧妙的不信任的事例,我觉得这在人们的生活中随处可见。
けれども、自分には、あざむき合っているという事には、さして特別の興味もありません。自分だって、お道化に依って、朝から晩まで人間をあざむいているのです。自分は、修身教科書的な正義とか何とかいう道徳には、あまり関心を持てないのです。自分には、あざむき合っていながら、清く明るく朗らかに生きている、或いは生き得る自信を持っているみたいな人間が難解なのです。
但我对相互欺骗提不起什么兴趣。我倒是常常取悦他人,借此从早到晚欺骗着人们。我不太关心修身教科书式的正义等这样那样的道德。相互欺骗却能光明磊落、洒脱地活着,或者拥有能够活下去的自信那样的人,在我看来是难以理解的。

人間は、ついに自分にその妙諦を教えてはくれませんでした。それさえわかったら、自分は、人間をこんなに恐怖し、また、必死のサーヴィスなどしなくて、すんだのでしょう。人間の生活と対立してしまって、夜々の地獄のこれほどの苦しみを嘗(な)めずにすんだのでしょう。
人们直到结束都没有指点我其中妙谛。若能领悟其要义,我就不至于如此惧怕人们并拼命讨好他们了,也不至于处在人们生活的对立面,夜夜饱尝地狱般的痛苦了。
つまり、自分が下男下女たちの憎むべきあの犯罪をさえ、誰にも訴えなかったのは、人間への不信からではなく、また勿論クリスト主義のためでもなく、人間が、葉蔵という自分に対して信用の殻を固く閉じていたからだったと思います。父母でさえ、自分にとって難解なものを、時折、見せる事があったのですから。
也就是说,我之所以没有把男女仆人们那可憎的罪行告诉任何人,不是出于对人的不信任,当然也不是因为教教义,而是由于人们对于叫做叶藏的我紧紧地闭合着信赖之壳吧。毕竟,就连父母也偶尔会让我看到一些令我费解的事。
そうして、その、誰にも訴えない、自分の孤独の匂いが、多くの女性に、本能に依って嗅ぎ当てられ、後年さまざま、自分がつけ込まれる誘因の一つになったような気もするのです。
就这样,我那不诉诸于任何人的孤独的气息,被许多女人出于本能嗅到,这似乎也是后来我不断被她们乘虚而入的诱因之一。つまり、自分は、女性にとって、恋の秘密を守れる男であったというわけなのでした。总之,对女性而言,我是个能保守恋爱秘密的男人。

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